2009年5月30日
by 深田勝哉
真下慶治記念美術館
山形県村山市の最上川沿いに建つ真下慶治記念美術館に行ってきました。この美術館は村山市制堰こう50周年記念事業で2004年11月にオープンし、常設展示室はワイヤーを使わない展示方法により、現場で書き続けた洋画家 真下慶治の「母なる最上川」を鑑賞するには最良の空間を提供しています。屋外テラスは地元の楯山石を使い広がりのある空間で、最上川の四季の自然を心行くまであじわえる施設となっています。
美術館の設計は地元出身の高宮眞介氏、地元の素材を生かしたシンプルで繊細なディテールはさすがです、気持ちよく拝見させていただきました。
美術館の入口は大きな桜に木に覆われたたたずまいです、昔の学校の跡地と言うことで桜の木を残した配置のようです。
素朴な木の材料の中で錆びたスチールのサインがうまく溶け合っていました。
エントランスの風景です、シンプルの一言です、きれいでした。
棟をつなぐ場所に位置するラウンジからは眼下に最上川を望み四季折々を楽しむ空間でした。
常設展示室の天井スラブは外周のFBで支えられ採光を四方からじゃまものなく取り入れていました、見事でした。
中庭の風景地元の杉材の壁そして石、風景の中に溶け込んでいました。
最上川を望むテラスここからの眺めは最上川はもとより建物を最高にきれいに見せていました。あらためて是非もう一度訪れたい美術館でした。
案内をして下さった株式会社シェルターの安達さまには大変お世話になり、ありがとうございました。