■ デザインを通して自分のスタイルを表現するために

• 歯科医師にとって建物の内外装デザインとは、まさに自分を表現するスタイルである。理想の空間を思い描き、それを実現するために、設計者・デザイナーとの間でどのようなコミュニケーションをとれば、理想のクリニックが出来上がるのか、そして患者様に受け入れられるのか、そんな思いを実現するためにまとめてみました。
• 将来のビジョンを描きながら、現実の課題に取り組まなければなりません。そして、デザインは永遠ではありません、時代と共に変化して、人の志向も変わり、施設も経年劣化します。だから、将来を見据え、次世代に引き継ぐことも含めた構想が必要になります。

■ 新規開業に向けての全体構想

■ これからのデンタルクリニックのあるべき姿 – 1

• マーケティング

• 一時の治療から予防を中心とした、一生通える歯科医療サービス。
• エリアにつながるターゲットを分析し、ターゲットに向けた空間デザインを考えなければならない。
• ブランドを確立する事、それは差別化、医院の個性、強みをアピールする事につながります。

• メンタル

• これからのクリニックはワンランク上のデザイン空間へ
  魅力的な空間とは「患者さんの美的センスや価値観にかなうこと」であり今まで歯科医院になかった空間を提供すること。ただデザインするだけでなく、モダンな中にもホスピタルティーのある空間。
• 人を気遣う気持ちに立ち返って「人にやさしいクリニック空間」。
• 空間デザインを通して患者様に与える効果も考えなければならない、音響によるヒーリング効果、照明によるリラックス効果、自然素材による効果を通して、心理的にケア出来る空間が必要である。

■ 最後に

私たち設計者、デザイナーとは、ドクターの思いの翻訳者です。先生のビジョンを受け止め、デザインと言うビジュアルに替えて、患者さんに届ける役割を担っています。だからこそ多くの意見や思いに耳を傾け、何度も現場に足を運び、最良の結果を求めているのです。 デザインを通して、大きく変化する医療の世界の進展に少しでも貢献できることを願っています。

すべては患者様の笑顔のために